大会長挨拶
第20回日本透析クリアランスギャップ研究会学術集会
大会長 元山勇士
善仁会グループ 臨床工学部

この度【第20回日本透析クリアランスギャップ研究会学術集会】を2026年8月29日(土)・30日(日)の2日間に渡り、東京都千代田区の大手町プレイスホール&カンファレンスにて開催させていただくことになりました。2006年の第1回学術集会から始まり、節目となるこの第20回大会の大会長を拝命させていただき、心より光栄に存じます。
今回の学術集会テーマは【BE ON THE SAME PAGE】とさせていただきました。認識が一致している、共通の理解があるという意味です。透析医療に携わる我々の役割は、目の前の患者さまにより良い医療を提供することにつきると思います。このより良い医療が意味するものは、患者さま一人一人が、その人らしく生活ができる医療サービスを受けられるということだと思います。私が日々仕事をしているなかで、医師、看護師、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師、栄養士、薬剤師、理学療法士、ソーシャルワーカー等々、多職種の方々がより良い医療の提供を追求すること、この同じ認識をもって透析医療に携わることが大切であると考えていることから、学術集会のテーマとさせていただきました。
高齢化や在宅医療への期待、緩和ケアなど、透析医療を取り巻く状況は個別性や複雑性が課題になってきています。バスキュラーアクセス管理においては、エコー装置や治療デバイスの進化、エコー下穿刺の普及が進み、腹膜透析医療においては、遠隔モニタリングや在宅医療支援などタスクシェア・シフトでの多職種連携などが進んでいます。臨床現場で活躍されている多くの職種の方々によって、共通の理解を深めるために活発な議論をしていただきたいと思います。皆さまの奮っての演題の応募、ご参加を願う次第でございます。何卒よろしくお願い申し上げます。
